『Wing & Shot』は、Robert G. Wehle による鳥猟犬訓練の古典的な一冊です。
Wing & Shot 読み解きノート 第1回

この本が書かれた時代と、いま私たちが犬と向き合っている環境は同じではありません。猟場、鳥の数、犬の飼われ方、道具、訓練に対する考え方も変わっています。
それでも、この本の中には、今読んでも変わらないものがあります。
犬を見ること。
犬を急がせないこと。
訓練者自身の態度を整えること。
そして、鳥猟犬という存在を、単なる命令で動く犬としてではなく、フィールドで共に仕事をする相手として見ることです。
Training Day では、『Wing & Shot』を全文翻訳として掲載するのではなく、各章で語られている要点を整理しながら、現代の日本のフィールドに照らして読み解いていきます。
古い時代の言葉や考え方の中には、そのまま今に当てはめにくい部分もあります。一方で、鳥猟犬と向き合ううえで、時代が変わっても変わらない部分もあります。
この読み解きノートでは、その両方を分けて考えていきます。
何をそのまま受け継げるのか。
何を現代の日本の環境に合わせて読み替えるべきなのか。
そして、自分たちが犬とフィールドに立つとき、そこから何を学べるのか。
『Wing & Shot』は、単なる訓練手順の本ではありません。
読み進めていくと、犬をどう扱うか以前に、訓練者がどうあるべきかという問いが何度も出てきます。忍耐、一貫性、自己抑制、犬への理解。そうしたものがなければ、どれほど優れた方法を知っていても、良い犬は育たないという考え方です。
これは、いまの鳥猟犬訓練にもそのまま通じるものだと思います。
これからの記事では、章ごとに内容を追いながら、Training Day の視点で読み解いていきます。
鳥猟犬を迎えたい人。
若犬と向き合っている人。
フィールドで犬をどう見ればよいのか考えている人。
そして、古い鳥猟犬文化の中にある考え方を、今の日本でどう活かせるのか知りたい人。
そうした方に向けて、少しずつ書き進めていきます。
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